ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「ちょっと待てよ!!何の理由があって結衣が退学処分になるんだよ!!」

「理由など決まっとるだろ!!教師を誘惑したという、明白な理由が!!」

「そんなのデタラメじゃねえか!!」

「真実はどうであれ、結果的にそう見られてもおかしくない」


親父の最低な切り札に、俺も打つ手がなく立ち尽くし、結衣も蒼白な表情になっている。

そんな俺たちに親父は「駆け落ちでも何でもするがいい!」と勝ち誇ったように楽しげに言い放っている。


ありえない…。まさか自分の父親がここまで汚い人間だったとは…。

親父のことだから、脅しではなく本当にやるつもりだろう…。


「それだけはやめろ…俺には何をしてもいいが、結衣を傷付けるのだけはやめてくれ」

「知るか!」


クソッ…!!

今まで結衣はあんなに頑張ってきたんだ…俺のせいで結衣の将来を潰すわけにいかない…。退学にさせてたまるか…。



隣で涙目になりながら小さく震える結衣の頭を撫で、微笑みかけた。

「安心しろ、そんなことさせねえから」

「…せ、せんせ…?」


俺の顔を見上げる結衣の瞳が、ゆらゆらと不安に揺れている。それにもう一度「大丈夫だから」と笑いかけるが、うまく笑えている自信はない。


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