ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~

不滅の溺愛教師

そして、一週間後。

俺たちは、ようやく卒業式を迎えた。結衣はやはり寂しそうにしているが、俺にとっては待ちに待った喜ばしい日だ。

結衣がもう高校生ではなくなる。今までは教え子ということで良心がとがめることも多々あったが、もう隠さなくていい。堂々と街を歩ける。まるで、心が解き放されたような気分だ。



この一週間、結衣とはずっと一緒で、まさにラブラブな時間を過ごした……と言いたいところだが、そううまくいくはずがなく。

受験も終わった結衣は、俺の家にはもう用がないとあっさり言い放ち、ぱったり来てくれなくなってしまった。


しかし、真相は違うと考えている。

おそらく、実家から帰ったあの日、ずっと結衣を離さなかったからだろう。もう無理だと言う結衣に構わず、まだ足りないと何度も何度も襲いかかってしまった。

……確かに、少しいじめすぎたところもある。


翌朝、凄まじい勢いで怒られ、延々と説教された。挙句の果てには数日間無視という、酷な罰まで科されてしまった。

なので、実際のところはそのせいで俺の家には来たくないのだろう。なんと無情な…。抑えられない俺も悪いが、こっちとしてはそれも全て結衣のせいだと言いたいくらいだ。


< 458 / 479 >

この作品をシェア

pagetop