帰る場所(短編小説)
__________電話番号
「食べるんだったら一応連絡しなきゃね」
私は水嶋コーチの携帯に電話した
え?いつ電話番号聞いた?って?
それはね…。
野球チームは雨天の日程とか電話で回すから連絡網を貰うの。
で、私はいつでも連絡取れるように連絡網に書いてある皆の番号を携帯のアドレス張に登録したの。
私はメモリーを呼び出して水嶋コーチに発信した。
なぜか心臓バクバクいってる…。
「もしもし?」
「あっ。もしもし。私のこと誰かわかる?」
「おー。わかるよ。どうしたん?」
「紀之と之孝マック食べるけどいい?」
「お~。いいけど…。いまマックいるの?」
「うんいるよ。」
「あ、じゃぁ俺ももうちょっとしたら行くわ。」
「わかったよー。じゃぁね。」
「おぅ。ありがとうな。」
「全然いいよ。あっ!!これ紗季の携帯番号だから!!」
「おぅ。登録しとくわ」
と言って私は電話を切った。