リアルおままごと



丁度その時ドアから看護婦さんらしき人が入ってきた。




「よかった。あなた、頭を強く打っていたのよ。



けど安心していいわ。脳にも異常はなかったし、掠り傷程度ですんだのは本当奇跡だわ。」




「…っ、お兄ちゃんは?!あたしのお兄ちゃんはどこ?」




あたしのことなんてどうでもよかった。




最後に見た、血塗れのお兄ちゃんの姿が脳裏をちらつく。






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