屋根ウラの天使

始まりの公園




その日の午後は、

トモキくんを連れてきたハルキくん

天使を連れて行った私と

その他の小さい子供たちで

公園はとてもにぎやかだった。



天使の姿は

相変わらず誰にも見えなかったけど

小さな子供たちは

目に見えないにも関わらず



楽しそうに天使と遊んでいた。


ハルキくんは

時折、見えない壁にぶつかったように軌道をかえるボールを

相変わらず驚きの目で見ていた。



これを目の当たりにしたって

やっぱり、信じがたいよね。



でも、私には、確かに見える。

天使と、

その頭上にずっと光っている

天使の輪…。



天使、

あんた、

人の役に立つのが仕事だって

でもまだ半人前だって

言ってたよね。


その輪っかが

一人前の証だってことも。


天使

あんたは、やっぱり

天国に帰らないといけないのかな。




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