指折り★Holiday




胸の中にある、
暖かくて、柔らかい“何か”。





その何かが、
日に日に大きくなるのを感じて



毎日、少し不安になる。


なのに、全然イヤじゃない。




変にソワソワして、
譲輝くんに会える金曜日を




指折り数えてる――――。





ねぇ、譲輝くん。




もしもあたしが
譲輝くんにこのことを言ったら、


譲輝くんはどうする?





小説の役に立てちゃうかもね。






確かにあたしの中にある、
何か大きく暖かい感情。




この気持ちの名前に、







あたしはまだ気付いていなかった。






< 56 / 122 >

この作品をシェア

pagetop