時を越えて
〜2〜
銃声。

爆撃音。

「馨。起きて早く。」
皆が一様に青ざめた顔で俺を見た。
「嘘だろ。こんなこと。」
綾斗が呟いた。
俺はこの状況を飲み込めず、ただ、ただ、一人混乱した。
「早く、人の居ないほうに逃げるぞ。」
千宙の一声により俺たちはなりふり構わずとにかく、逃げた。

「はぁ、はぁ、もう収まったみたいだね。」
「良かった。」
「何が?大輔。」
「皆、無事で。」
大輔はこう見えて凄く、皆に気を使う。例えば、誰も気がつかないような腹痛でも薬をくれたりする。
「そうだね、大輔。俺たちヤバい所に来ちゃったみたいだし。」
「とにかく、生きることだけ考えよう。」
綾斗と宗一が口を開いた。
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