王子様は俺様!?
結華の危機
ピピッ!ピピッ!


なにこの音。もう!うるさいな

ピピッピピッ!ピピッピピッ!
ガバッ!カチャ!


そうだった!今日からこの目覚まし時計だった。
ママに「アンタはすぐ起きないからコレを持っていきな!」って言われて持たされたんだっけ!?
ってこんな話してる場合じゃなーい!8時25分までに教室にいないとまずいんだって!!しかも今日は3年生と校内見学だった!あと20分。寮から教室まで約15分。結構遠いんだよね。ってまた話がそれてしまった。早くしないとっ!


10分後…


あー!!もう10分経ったの!?もう間に合わないよ…でも!望みはあるから走って行こう!


ガチャ。あ…


「おう。偶然だな!ってかお前間に合うの?この時間で」


「間に合うように頑張るんです!先輩も急いだ方がいいんじゃないですか?」


「俺はいいの。別に遅刻なんてしないから」



きっとすごく足が速いんだろうな…。競歩とか…



「そうですか。じゃ私はすごく急いでるんで失礼します!」





あ…道路に誰もいない。ホントに急がないとっ!


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