君を何度も~俺様☆天然~
時計の針の音が、
止まったような時間が、
進んでいる事を感じさせている。
「命は金では買えん。
ましてや医者は万能ではない。
現に持病に苦しむ青依で
杏ちゃんは分かっとるだろう。
でも今日の杏ちゃんのケガは、
自らが傷ついてできた物じゃろ??」
は…………!!!?
「ホントか、新田。」
あの男につけられた
傷じゃなかったのかよ。
すると新田は、
「……足手まといは、
一番嫌いなんです。」
遠回しに、事実を認めた。
「しかし、
よく神経を傷つけずに
あそこまでの血をながせたな。」
あの時に苦しんだ新田から、
本当に痛みは通じてきたはず。
「あれは護身用の技です。
今日は少し深く行き過ぎましたが。
それと先生。
アタシは命を軽んじてません。
むしろ重く感じてますよ??」
あの新田からは感じれない
冷酷さと冷静さ。
こんな表情もするんだ。
そこに関心がいった。
「母から受けて
守ってもらったこの命。
失ったら、
母に申し訳なさすぎます。」
ゆっくりと手に
鼓動を感じてゆく。
ドクン ドクン。
いつもは何気ない心音が
温かく感じる。
止まったような時間が、
進んでいる事を感じさせている。
「命は金では買えん。
ましてや医者は万能ではない。
現に持病に苦しむ青依で
杏ちゃんは分かっとるだろう。
でも今日の杏ちゃんのケガは、
自らが傷ついてできた物じゃろ??」
は…………!!!?
「ホントか、新田。」
あの男につけられた
傷じゃなかったのかよ。
すると新田は、
「……足手まといは、
一番嫌いなんです。」
遠回しに、事実を認めた。
「しかし、
よく神経を傷つけずに
あそこまでの血をながせたな。」
あの時に苦しんだ新田から、
本当に痛みは通じてきたはず。
「あれは護身用の技です。
今日は少し深く行き過ぎましたが。
それと先生。
アタシは命を軽んじてません。
むしろ重く感じてますよ??」
あの新田からは感じれない
冷酷さと冷静さ。
こんな表情もするんだ。
そこに関心がいった。
「母から受けて
守ってもらったこの命。
失ったら、
母に申し訳なさすぎます。」
ゆっくりと手に
鼓動を感じてゆく。
ドクン ドクン。
いつもは何気ない心音が
温かく感じる。