大作戦は夜に
夢はまだまだ夢のまま
「早く戻ってきてよ―‥」







うたた寝は私の癖。

また変な夢にうなされて
起きたらもうこんな時間。

とりあえず夜ご飯作ろうと
冷蔵庫見たけど、材料って
言えるほどの材料は無かった。

「スーパーにでも行こ」



石井 琉衣(19歳)。
私はこの春から専門学校に通うために都会に出た。
夢を叶えるために。

高校を卒業してからは、
何でも自由で驚いた。
誰にも監視されない、
何時に寝ても怒られない、
友達を勝手に泊めても、
門限も無い。

もちろん最初は寂しかったし、
ご飯も洗濯も今までやってて
くれてた人が居た事を考えると
たまにホームシックになった。


でも、この街には親しい
知り合いといとこが居たし、
寂しい時は会ってご飯を食べた。
そんなことを繰り返して
今日まできた。



こんな生活に切り替わって
2ヶ月経った。


私は何気なく材料調達に
近くのスーパーに行った。


あ!携帯マンションに
置いて来ちゃった。
でも買い物少ないしたいした
メールも来ないだろーし
戻らなくていいやっ!


「大根に‥豆腐‥もやし‥鶏肉‥あと明日の朝に食べるヨーグルト!」

これだけ買って帰り道に夕食の作る工程を思い浮かべながら足を進ませた。



マンションに着いて買った物を台所に置いて冷蔵庫にヨーグルト、閉まってから夕食を作り始めた。
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