彼女が雨を好きな理由
雨降る夜
“絶対帰ってくるから信じて待ってて欲しい”


そう言った彼が私の前から姿を消してもう
何年立つんだろう...

今考えるとあんな男の言葉をどうして自分が
信じてしまったのかさえ疑問だった。

彼はいつだってつくられた姿で本当の自分を
一度だって見せてくれなかった

あの日、信じて欲しい、そう言った彼の瞳が
あまりにも真剣で、
今回はきっと...なんて期待してた。


でも結局彼は帰ってくるどころか、
私にただの一度も連絡さえしてこなかった


-....会いたい

何度そう願ったんだろう


-....一緒に居た頃に戻れたら

何度そう思ったんだろう


探しても探しても、彼の温もりは見当たらなくて…
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