けんちゃんの神様
大切なひと
今日はけんちゃんの
お誕生日

けんちゃんは
ずっと
ママに聞きたいコトが
ありました


『けんちゃん。7才の
お誕生日おめでとう』

ママがケーキを運んできます

『ママ。ボクは
どこからきたの?』
ママは少しびっくり
しています



けんちゃんには
パパがいません…
生まれた時からずっと
ママとふたりきり


『けんちゃん。ママね、
けんちゃんに
会いたくて会いたくて
たっくさんお祈りした のよ。そしたら…
神様がママとけんちゃん を逢わせてくれたの』

けんちゃんは少し
悲しい気持ちになりました

『神様、ボクを迎えに
きたりしない?』

『あらあら、大丈夫よ。
ママ、けんちゃんが
大好きだから、神様と
ちゃんと約束したの。
ママが、けんちゃんを
ずっと ずぅ〜っと
守ります。って。
だから たっくさん
ぎゅ〜ってさせてね』

ママはそう言うと優しく
けんちゃんを抱きしめました

けんちゃんは笑顔で
ママに言いました

『ママ。きっと
その神様が
ボクのパパかも
しれないね』

ママはポロポロポロポロ
泣きました

でも…けんちゃんには悲しいだけの涙じゃないという事がちゃんとわかりました
けんちゃんは
そっとママの髪をなでました



今日はけんちゃんの
お誕生日

きっと神様も二人のそばでお祝いしてくれています
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