愛してる

-to2-

『愛、一緒にいられなくて、ゴメンな。





本当はずっといたかった。


ケド、無理だったな。

コレを読んでるって事は、

もう俺いないって事だしな。



愛は、凄い俺を大事に思ってくれたよな。あの言ってくれた言葉、ずっと胸に大事に閉まってるよ。

愛は今笑ってない?


笑ってる訳ないか……。



でも、俺は愛の笑顔が大好きだよ。



愛と過ごした時間、楽しかったし、何よりも愛しかった。



俺の夢、教えてあげてなかったよな。










それは愛と結婚する事。

幸せな家庭を築く事。

じいちゃん、ばあちゃんになるまで、ずっと一緒に暮らす事。




でも叶えられなかったなぁ。





愛、手紙だけじゃ、

俺の気持ちを伝えきれねぇよ!









俺は今でも愛を見守ってるよ。



だから、絶対幸せになれよ・・・。


俺がいなくなってから、好きな奴できたら、俺の事は忘れてそいつと絶対幸せになってな!





………愛してるよ。



誠より』













『誠ぉっ………。』


アタシは手紙を抱きしめた。




『今でも愛してるからね………。』









その日の夜は、


星が綺麗に輝いていた。











その日カラ、アタシの傍から誠はいなくなった。







そして、




アタシは24歳になった。








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