†シークレット・ラブ†
交差する過去


───────────………………………



どれぐらい…
歩いたのか
分からない…



ただ



行くあてなど
どこにもなくて…





足の赴くまま
歩き続けた…




少しだけ
胸元が開いた
ワンピースの隙間に
夜風が入り込み
カーディガンが風に吹かれ


時折、覗かせる肌に冷たい風が突き刺さる。




このまま
どこへ行こう…




持っていたバックから携帯を取り出してみたものの


今のこの現状を
誰にも話すことができなくて



携帯握りしめたまま


ただ夜空を見上げた…。





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