†シークレット・ラブ†

┗祥子side


「祥子!こっち!」


「ごめん。待った?」


「うぅん。あたし達も、今来たとこだから」


どれくらい振りだろう?この街に来たのは…。



もう、半年は過ぎたのかな…。



「久しぶり。真奈美。直美」



半年前の先生の部屋を出たあの日の翌日。あたしは誠司に別れを告げて、一週間後。正式に離婚した。


スイーツ教室も辞めた。、先生とキスまでしてしまったんだ…。


何もなかった顔で通う事なんてできないよ…。


だからと言って、真奈美と直美に先生との事なんて言えるはずもなく…。


あたしは、誰にも言わないで、この街を出て行った。


「急にいなくなっちゃうから。どうしたのかと思ったんだからね」



真奈美が、少し頬を膨らませながら言った。



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