少女のヴァンパイア

シュリーは夢をみた。

そこには前に見た夢と同じぐらいの少女がいた。

それも、

シュリーにそっくり。

だが、

前の夢と違うのは、

まわりの明るさだろう。

この前の夢は、

少女を取り巻く周りはとても暗かった。

しかし今は、

とても暖かい。

まるで太陽のような暖かさ。

それにこの夢が、

前の夢と違うのは他にもある。

それは、

少女の表情だった。

前の夢は、

寂しそうで、

何かに怯えていた。

しかし、

このシュリーは、

とても笑顔だった。

今までにみたこともない笑顔。

忘れてしまった笑顔。

…忘れてしまった?

なぜ、笑顔を忘れるの?

忘れられるものなの?

シュリーは夢の中に、

不信感を抱く。



< 141 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop