_残酷すぎるキミ_[短編]
神様…
もう、終わりにするから…・
最後にもう一度、日向の笑顔を見させて下さい。
私はそう願い、ゆっくりと振りかえる。
だけど、私が望んでいた日向の表情なんて、何処にもなくって
私のぼやける視界からは、君が泣いているようにも見てとれた。
ならせめて、最後にキミから、
私に、一生分の言葉をかけてやってはくれませんか…?
そう思った時・・
「…さよなら。雅」
…
あー、そっか。
やっぱり、キミの答えは初めから、決まってた。