運命の黒い糸
海はさっそく一樹に電話をした。

『お前今彼女と焼肉屋に来てただろ。俺らも来てたんだって』

アタシは電話越しの一樹の声に集中したが…何も聞こえなかった。多分体が聞くコトを拒否ってたのかもしんない。

『今ねぇ郁とミリと3人で来てるよ』

相変わらず海は空気も読まず楽しそうに喋っている。
その日以来アタシは一樹と連絡をとるのをやめた…
< 75 / 78 >

この作品をシェア

pagetop