君じゃないとダメなんだ



「祥子!祥子ってば!!」

軽くほっぺたを叩かれて
わたしはハッとした。


「携帯携帯!鳴ってるよ?」


ブ〜ンブ〜ン…


「ホントだ!……っもしもし?」



「俺やで!今何してたん♪」


ドキッ!!!!

わたしの頭はフリーズ………


関西弁でちょっと低い声。
わたしの心臓を激しく動かす。


悠だ……………。


わたしの表情を見て
超にやける茜。


「………祥子?」


「あっ!ごめんごめん♪今は〜…」


茜が顔をぶんぶん振っている。

茜がいたら…電話…
気使って…できないっしょ!?

みたいなジェスチャー
をしている茜。



「…1人でテレビみてた〜♪」

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