君じゃないとダメなんだ



沈黙に

耐えきれなくなった
わたしは一方的に
電話を切ろうとした。


「…部活で疲れてるだろうし

もう切るね?」


「………。」




あれっ?
聞こえなかったのかな?





「…誕生日


おめでとう//」


「…えっ?」



時計を見ると

0時ジャスト。


照れ臭そうに言う

悠の声が脳裏に響く。



「まさか…それ言うために?」


「……うん。」



胸の奥が

きゅん

って音をたてる。

悠………反則すぎるよ。


その照れた言い方。

超シャイで

恥ずかしがり屋な悠。



悠…好きっ、好き…。



「ありがとう!!悠…。」


「ううん。

めっちゃやばいし(笑)
緊張してもたぁ(笑)」


恥ずかしそうにしてる
悠の顔が浮かんでくる。



「わたしもびっくりしたっ(笑)」


自然と顔から出る笑顔。


「やんな♪

じゃあ、また明日な?」


「うん!!ホントにありがと!」


「ううん♪じゃあ、おやすみ。」


「おやすみなさい。」


プッ…ツー…ツー…


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