電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①
「なんだ?その犬!」
お父さんの声だ。
でも、何で気付いたんだろう。すると、私はゆっくりと私の足元を見た。
デンタだ、デンタが私の後を付いてきてた。
うん?私は思った。何でお父さんに見えているのか分からなかった。
「あら、可愛いペット。友達から教えてもらったの?」
「何で見えてるの?」
すると、お母さんとお父さんが目を合わせて、
「知らなかったけ?」
と、お父さんが言った。
「だめよ。美希は電界なんて怖がって興味なかったんだもん。」
と、お母さんが言った。
「どうしたの?」
すると二人声を合わせて、「美希。電界は小学生から見えて、死ぬまで見れるんだよ。」
私は腹から声を出して
「えーーー!」


私は急いで2階へ上がり、子機の電話から智美ちゃんの番号をかける。智美ちゃんが言っていたことがウソなのか。
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