電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①
真剣に話を聞いてる中でそれを見つめているメリバリー。その姿を残そうとシャッターを切る。それに気づいた健太はすぐさま反応し、手から炎玉で攻撃するがすぐに逃げられてしまう。
「チッ。逃げられたか。」
健太が言った。
「あれは一体俺をどうするつもりなんだ?」
健太が続けて言った。



「ねえ。」
智美ちゃんが私に話しかけてきた。
「何?」
「美希の生まれた梅林町って所、【電界】どうしてなかったの?」
「昔、【電界】で子供たちがいなくなる事件が多発したみたいなんだって。私もよく知らないし、親も詳しくは教えてくれなかった。でも、分かってる事は、いなくなるのは小学6年生だけ。」
私は言った。
「何?それ。聞いたことないよ、そんな話なんて。」
「私にもよく分かんない。ただ、梅林町は元からなかった訳じゃないって事。」
私は言った。
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