歩みの先 目的の旅
お父さん。お母さん。

僕は血だらけの若い瀕死の兵士を撮りました。


戦争が悪い。人殺しは悪い。当たり前な倫理と、人が生きる現実。


そして…生と死

これは、真逆であるけど、同じでは無いかと想います。


だけど、まだ僕には確信は有りません。

だから、もっと〜〜〜さんと戦場で

僕が求めてる答を。

僕は探して行きます。


お父さん。お母さん。

日本に戻った時。もっとたくさんお話しをしたいと。いつも想っています。…』


同じ便乗に入っていた写真には、
男がカメラを構えている姿が写っていた。


男は無言のまま、窓辺に立ち。自分の足りない部分。男が欲していた何かが分かった気がした。


男は倉庫からカメラを出し、荷物をまとめ始めた。


男は歩き始める。



それは、男が出した答。

とどまる事では無く。
前に進む事。

それが男の欲していた
意味だから。


男は戦場カメラマン。

fin
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