運命

同棲生活

『聡~、今日って何時くらいに帰って来れる?』


『そうだな‥7時くらいかな?愛は?』


『私も残業がなければ‥7時くらいかな?仕事が終わったら桃花に逢ってくるから。』


『桃花ちゃんって、愛の大学の時の親友だっけ?』


『うん。この間偶然再会してね。住所変わるときは連絡してって言われてたから、直接話そうと思って。』


『そっか。じゃあ、ゆっくりしてこいよ!!夕飯は俺が担当するから』


『本当!?ありがとう』


『味は保証しないけどな(笑)』


『聡が作ってくれるなら、何でも美味しいって』


『そっ?話終わったら一応連絡しろよ?』


『了解しました(笑)』

私たちはアパートの前で手を振り、反対方向に歩き出した。



今までは、毎日の電話やメール‥
確かに「携帯」で繋がっていた。でも‥凄く不安で不安で、いつも近くにいて欲しいって思っていた。
それが最近、どうしてか分からないけどお父さんが同棲の許可をくれた。
聡に聞いても、いつか教えるって。2人の間に何があったんだろう??


でも、こうして毎日聡の近くにいられる。
私は今、生きてきた中で一番の幸せな時間を手にしたように思う。



こんな時間がいつまでも続きますように‥‥
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