スノースマイル
スノースマイル
「今日さ。部活無いんだけど・・・一緒に帰らない?」

昼休みが終わるちょっと前。
美佐は僕の教室に来て小声でそう言った。

「嗚呼、別に構わないよ。」

僕はいつもと変わらず、素っ気無く答えた。

先にHRを終えた僕は校門の所で、コートを羽織って美佐を待った。
ここ一週間で気温は急激に下がり始めていた。

(もう冬か・・・。)
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