僕の彼女は無関心
☆彼女とお昼
お昼になり、僕と綾はあまり人の来ない中庭の奥にある森に来ていた。


「あぁー、やっと視線から解放されたよ♪」


僕はようやく素に戻ることが出来た。


「あんた、周り見てから素に戻りなよ…」


綾に呆れたように言われてしまった。


「…うっ……ごめん、今度からは気をつける…」


「まぁ、あたしはどうでもいいんだけどね」


う……


相変わらずシビアだ……


綾、僕のこと呆れてないよね?


ちらりと綾の方を見て見たけれどいつも通りのだるそうな姿で木にもたれかかっていた。


「…よかった」


綾は物事に対する関心が極端に薄いから僕は心配だった。


いつか、飽きられてしまうのではないかと……


「ん?何か言った」


さっき溢した言葉が聞こえてしまったようだ。


「ううん、何でもないよ。僕お弁当作ってきたからはやく一緒に食べよう!」


誤魔化すように僕は話を変えた。


「相変わらず葵はマメだねぇ」


感心したように言いながら綾はお弁当を覗いていた。


「久しぶりに綾に会えるのが嬉しくて頑張ったんだ」


僕は小さい頃から綾の気を引きたくて色々なことを練習した。




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