ゴーストな彼

 
 マ・・マジ・・・?


一人ポカンとするあたし


 本当に・・・
 通り抜けちゃった・・・


あたしは今 見た現実を
払拭するように
頭をブンブン振ると


 今日は本当 疲れたし
 見なかったコトにしよ・・・


あたしは
今あった出来事を
あまり深く
考えないコトにした

だって・・・
今のあたしには
考えるコトがいっぱいある

通りすがりの幽霊なんかに
かまってるヒマなんてない


 でも・・・
 本当に 幽霊だったのかな・・・

 アイツ・・・
 幽霊のクセに
 全然、怖くなかった・・・

 幽霊のクセに
 怖くないなんて・・・
 クスッ!
 アイツきっと
 幽霊界の落ちこぼれね!


ふと・・・
悠が置いた
リモコンに視線を落とす


 そういえば・・・・
 リモコン・・浮いてた・・・


 あたしが少し
 意識を欠いたら
 見えていなかったかも・・・



「あぁーーー!もぉっ!
 そんな事どうでもいい!

 早くお風呂に入って寝よ!!」


あたしはしばってた
髪をほどきグシャグシャと
かき乱した後
お風呂場に向かった
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