ゴーストな彼

悠.side



覚えているのは今日が
大事な試験の日だったってコト・・・


「悠、忘れ物ない?」


「ぁぁ、母さんそれ
 もう耳ダコだよ・・・」


オレは学校に行く前の玄関で
心配性の母に
うんざりした顔で答えてる


 ぁーぁ・・・
 何て顔してんだ・・・
 せっかく母さんが
 心配してやってるのに



こうやって・・・
第三者的な立場から
自分を見ることが出来たら



オレはあの日の出来事を
かわすことが出来たのに・・・
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