ゴーストな彼
死んでしまった者が
過去の記憶を
鮮明に持つ事はかなり
「酷」なことかもしれない・・・
自分の中で何一つ
今までと変わらないのに
決定的な違いがひとつ・・・
自分はもうココに
存在しないという事・・・
誰の目に映る事もなく
親ですら
オレの存在に気が付かない
本当の孤独とは
この状態をいうのだろう・・・
人はやはり
何だかんだ言っても
誰かとつながりを
持ちたいのかも知れない
一人じゃ決して
生きていけない・・・
死んで初めて
気が付くコトは
たくさんある
生きてる内に
気が付いていれば
オレはもっと長生きできたし
たとえ短い
生涯だったとしても
こんなにも悔いを
残すコトはなかっただろう