<季節>サンタクロースの願い事
「じゃーな、了!また、風邪ぶり返すなよ!」



放課後の教室の窓から友達の元気な声が俺に届く。



校庭を抜けて歩いている俺は後ろを振り返りながら返事をする。



「おうっ!じゃーな」



友達に手を振って学校から駆け足で出た。



「よしっ行くか!了」



俺の隣に浮かんでいるシュウジが笑顔で俺に話しかけてくる。



「とりあえず、昨日の公園に行ってみようかと思うんだ」



俺は、シュウジに言いながら昨日の公園に足を向けた。



今日は、いるだろうか?



昨日の妹さんとの話を盗み聞きしてた感じでは



毎日来てるような口ぶりだったし。



俺は、公園に入り昨日の彼女が座っていたベンチまで足を進める。



ベンチには、誰もいない。



(まだ、来てないのかな・・・)



俺はキョロキョロ顔を動かして辺りを見渡したが、誰もいない。
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