【中編】彼女の嘘
玄関じゃなくリビングに移動した。


そして、私は、アイスコーヒーとアイスティーを用意した。


私は、コーヒーが苦手だから。


「俺の会社の取引先に庄内 亘くんがいるんだ。」



庄内 亘?


嘘。


マジで?


亘が.....



「この前さ。同窓会があってさ。」


「わ、私の事言ったんだ。」


「愛美とかは、連絡がとれないって心配してたから...」


「けど、つながらないよ。どうして?」



意味がわからない。


つながりはわかったよ。


けど、きっかけがないでしょ?



「遼。この前、祐也くんって言う彼に会ったろ?」


「祐也が覚えてたんだ。星井さんを。」


「でも.....」


「亘がさ。星井さんが載ってる雑誌を広げてたから。」


「あぁ。そういうことか....」


なんか、やっと納得いく。
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