オンナの園
りんりん教官が大きな黒板に何かを書き出した。

大きく両手を広げて、勢いよく、手をたたくと、目のぱっちりした綺麗な、いかにも、女の子と言う言葉がぴったりな人が、大きな荷物を持って教室に、はいってきた。


『荷物、重たかったでしょう?ありがとう。美華先生。』


先生…!?若いなぁ〜


『いいぇ〜このぐらいの荷物、美華、平気ですのよぉ〜』


ぬ!?何の先生だというのか?


『りんりん教官〜頑張ってくださぁ〜いね☆美華、応援してますことよぉ〜』


何?何?なんの応援…?
応援してほしいのは、私たちでしょう?


ところで、何の先生!?



そうそう、黒板に何を書いて…


『体育の授業を思い出せ。外を走る、ひたすら走る、みんなで声を合わせて、走る。』


走る…走る…


なんで、走るの…?


『さぁ、みんな、美華先生が持ってきた、ジャージに着替えて。』


『頑張ってね〜みんな。美華、応援するからね〜』


げっ…このジャージ、胸にХХ百貨店って書いてあるし、しかも、色、赤だし〜

こんな格好、とてもじゃあないけど、恥ずかしくて、人に見せられない…


こんな山の中でしか、着れない。


でも、案外みんな、似合ってるし。


あやかとさやか…ひいてるし。


でも二人とも、なぜか、髪の毛、くるんって、まとめてるし。


やる気満々じゃあない…


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