こっちむいて伏見!


先輩は大きくうなずく。


「大丈夫。
それから今回のことも誤解で、
俺らの間には何にもないってちゃんと言うといたし、
また明日からクラブ来い…な?」


気遣ってくれる先輩が嬉しかった。


「はい、
…ありがとうございます」


アタシは精一杯の笑顔で返事する。




ふと西の方を見ると。



…あかね色の、

夕陽が眩しかった。







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