こっちむいて伏見!

・特に意味はない、はずだ





いつものように休日、
自宅で自分の作ったパソコンをいろいろと操作する。


新しい何かソフトを入れてみるか。
その前にメモリを増設したほうがいいか。
ファンの調子はどうだろう。


そんなパソコンのあれこれを考えていると時間がたつのも忘れてしまう。


「えーっと、
とりあえず中を見て…と」


そうひとりごとをつぶやきながらハードディスクをそっと横にする。



『長い髪なんかいらないっ』


「えっ!」


突然、
どこからともなく深草の声が聞こえた。


思わずどきどきして手が止まる。


落ち着け、ここは家だ。

自分の部屋だ。

アイツがいるはずなどない。


幻聴だ。


< 166 / 378 >

この作品をシェア

pagetop