こっちむいて伏見!




「危ないやろっ!」


突然のその声と同時に伏見が慌ててやってきて、
アタシの手を掴んで電気ポットから離す。



床に熱湯がこぼれる。

ふたりして無言でそれを見つめる。


「……」

「……」



「オマエ、
見えてへんのやったらメガネかけろや!」



伏見はアタシの腕を掴んだまま、
怒りながら言う。


< 254 / 378 >

この作品をシェア

pagetop