こっちむいて伏見!
「あの…じゃあ…」
そこまで言ってアタシは彼に背を向ける。
ガタン!
と彼が椅子から突然、
立ち上がる。
「あ、ちょ…ちょっと…!」
その声にアタシが彼の方に視線を向けようとしたとき
「あ…アカンって!そのまま!」
と伏見くんが焦って大きな声で言った。
「振り向かれたら…、
顔見たら…、
恥ずかしくて、
何も言えなくなるから…」
アタシはその声に少し驚いて、
彼の言うとおり、
そのまま振り向かず、
動かなかった。