純愛 ~守りたい~

受付の人はそう言って、自動販売機の方に走っていった。





お茶を買って戻ってきた受付の人は、あたしにもお茶を渡して話し出した。




『それで、そのあと「多分。息子は一生、この病院には顔を出さないと思う。」って院長が付け足すように言ったんです。だから院長の事を、夏津紀さんが“親父”って言った時には、凄く驚いてしまったんです(笑)』


受付の人は、そう言って笑った。



『それは、多分。あたしでも、驚いちゃいますよ。』


あたしが言うと、





< 271 / 492 >

この作品をシェア

pagetop