純愛 ~守りたい~
あたしは、下を向きながら話した。
『やっぱ…俺……俺が、バカだった…。忘れられるわけねぇーのに…っつーか忘れらんねぇーよ!』
桐也の言葉に、あたしは驚いて顔をあげた。
桐也はそんなあたしを見て、ベッドから乗り出し、あたしを抱きしめた。
『桐…也……?』
泣きそうになりながら、名前を呼ぶと、
『俺……嫌いって言われても、友達だって言われても、諦めらんねぇーから…。忘れようとしても忘れらんないぐらい、頭ん中、お前でいっぱいだから……。』