復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
だが、滑り止めの私立高校の受験前日に、奈々子は風邪をひいてしまい、微熱だったが、鼻水が止まらず、夜まったく寝ることができなかった。

試験中は睡魔と必死に戦ったが、テストも面接もボロボロで、不合格になってしまった。

滑り止めの私立高校に落ちたことはショックだったが、本命の公立高校の受験日が近づいていたので、落ち込んでいる暇などなかった。

だが、本命の公立高校の受験日の朝、ベッドから起きると立ちくらみがした。
おそるおそる体温計で熱をはかってみると、39度もあり、目の前が真っ暗になったのを、今も覚えている。

死ぬ思いで、試験会場である高校へ行き、試験を受けたが、熱のせいでほとんど頭が回らず、結果は不合格。

結局、奈々子が合格したのは、夢ヶ丘高校だけだった。
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