突然の幸運
3.新婚生活・三日目
幸せを感じ、茜を抱きしめて眠りについたはずなのに…目覚めたら茜が居ない!!


「…どうして?」


今の僕のテンパり具合は半端じゃない!!


慌てて寝室を出てそっとリビングの戸をあけると……


茜はキッチンで料理をしていた。


その姿を見て僕はほっと息をはいた。


リビングに入りそおっとキッチンに向かった。


そして茜を後ろから抱きしめた。


「わぁっ!セツナ危ないよ」


茜はかなり驚いたようで文句を言ってきたけれど知らないよ。


「起きたら茜が居なかったから。どうして一緒に起こしてくれなかったの」


そう言って茜の肩に顔を埋めた。


あぁ、カッコ悪いな。僕はホントに茜がいないともうダメだな。


「よく眠っていたから。朝食が出来てから起こそうと思って」


気をつかってくれたのは嬉しいけれど、やっぱり寂しい。

「今度からは一緒に起きる。一人は寂しいから」


わがままを言っている自覚はある…


「わかった。今度からはそうするね」


茜の言葉のおかげで笑顔になれた。


「やっと手に入れたんだから絶対離れないからね」


言葉と同時に頬にキスをした。

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