*-小さな恋物語-*
「オォーィッ!!」


みんながいつもの様に
声を出しながら
アップを始める。



私はいつもの様に
みんなの荷物を
綺麗に並べ
タオルやリバーシブルを
畳んでいく。



すると体育館のドアが
そっと開く。



ドアから4人の
まだまだ幼く見える
中学生たちが入ってくる。


「新入生だッ!みんな来たよ!!!」


私がみんなに、
声をかけると
みんな一度その場に止まり1人の掛け声で
一声に挨拶をする。


「こんちはっすッ!!」


4人は少し戸惑いながらも歩みよってくる。



そしてみんなは
練習の続きを始め、
新入生4人は先生に
挨拶を交わしている。


すると…
「美歌ッちょっと!!」


「!? はッはぃ!!」

急に呼ばれ驚きながらも
顧問のもとへ。


「荷物とか置かなきゃだから部室に案内して鍵開けてあげて。」

「わかりました。」



そして4人の視線が
一気に私に向けられる…。そして私にも
挨拶をしてくれる。

「ちわっすッ♪」

ひとり目は『武内祐介』
ちょっと中学生には見えない坊主の男の子。
まず野球部にしか
見えない…

「よろしくお願いします。」

ふたり目は
『小見山圭輔』
一番大きいが
色の白いひょろっとした
おとなしそぅな男の子。


「こんちはっす!」

さんにん目は
『坂井和弥』
すごく細くて折れそうな
華奢な男の子。
でも笑顔が可愛らしい子。


「………。」

よにん目は
『相森悠一』
私とそんなに身長も
変わらないだろうとぃぅぐらぃの小さな男の子。
挨拶も軽く頭を下げるだけでとても無愛想でちょっと嫌な感じ。



私も軽く挨拶をする。

「マネージャーの
水瀬美歌です。
よろしく!
何かあったら
気軽に声かけてね!」
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