ブレイク
一体何が起こっているんだ!?

俺は頭が真っ白になった。

さっきの男が再び銃を構えた。


…!!

…もうダメだ…―


そう思い、目を瞑った。

銃声が鳴り響く。

だが、俺は生きていた。

さらに銃声がした。

どさっ…

と、2人の男達が倒れた。

その先にはシンが立っていた。

手には銃が握られている。

銃口からはまだ煙が出ていた。


「リン!!」

俺はすぐにリンに駆け寄った。

「リン!リン!
おいっ返事しろよっ!!」

どんなに揺すっても、返事はなかった。

左胸と腹…。

2つの傷口からは大量の血が流れている。

「嘘だろぉ……!!
リンっっっ!!」

「ハヤト…」

「シンっ!
リンが…!
リンがぁっっ!!」

シンは、リンの首筋に手をあてた。

すぐにシンの顔が曇る。

そして、リンの口元に耳を近づけたあと、静かに首を横に振った。


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