白いジャージ2 ~先生と青い空~



「パパーーーー!!!!」




「おぉ!!大きくなったなぁ!元気かぁ?」





娘の背中には


俺があげたリュックサックが…






俺の胸に飛び込んでくる娘をぎゅっと抱きしめた。




「パパーーー!!元気?」





どことなく直に似ていると感じるのはこういう所。


子供の癖に、俺を気遣う優しい性格。





「元気だよ!これ、クリスマスプレゼント!!」



直が選んでくれたプレゼントは、子供達の間では知らない子がいないってくらい人気のアニメのおもちゃだった。



公園のベンチでプレゼントを開けた娘は、

直が言っていた通り、赤いボタンを押して「変身!!」と

嬉しそうにその場でジャンプした。





2人きりで数分話している間に、娘の口から「お父さん」という言葉が出た。


それは俺を指すものではない。



新しい「お父さん」…


やっと受け入れることができたのか…

新しいお父さんをちゃんと「お父さん」と思えていることに俺は安心した。







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