白いジャージ2 ~先生と青い空~





「な~に思い出してんの?直、辛い顔してる!!」



先生の甘えたような声で現実に戻る。


先生は裸足になった足で、私のビーチサンダルを脱がす。



いつの間にか、太陽はジリジリと私達を斜め上から照らしていた。


木の影に逃げたヤドカリ達は自分の家の中に顔を隠して昼寝中。



「誰も来ないね~!みんな海水浴できる向こうの海に行ってるのかな?」


見渡す限り、誰もいない。

2人きり。



ザブーン


ザブーン




空の青はさっきよりも濃く、深いブルーへと変わって行く。




< 25 / 354 >

この作品をシェア

pagetop