白いジャージ2 ~先生と青い空~
「うぉぉぉ!!流れ星!!」
先生の声と同時に私も流れ星を見つけた。
「願い事できなかったぁ・・・」
少しがっかりする私の手を先生が握る。
そんな落胆はここでは必要なかった。
次から次へと流れ星が私達に降り注ぐ。
「何万年も前に消えた星が今も俺達には見えるって不思議だよな。」
「宇宙って広いね。想像できないくらいに大きいんだね。」
「そうだな・・・俺の愛くらいかな。」
先生は握った手を自分の胸に乗せた。
理科の授業は苦手だったけど、
今なら好きになれそうだって思う。
次の流れ星で一緒に願い事をしようと決めて、
流れ星を待った。