白いジャージ2 ~先生と青い空~

教師としての先生



てっぺんを過ぎた太陽は、明るさを増した。


時計がないって面白い。

時間を知る方法は、太陽の位置と自分のお腹だけ…



先生のおでこに手を乗せた。



「・・・・・・ん・・・なおぉ・・・どした?」


一瞬目を開けた先生の頬を撫でた。


チクっとするひげも

随分伸びた。



伸びるの早いんだ、先生のひげ。





「好きだよー。先生を先生としてもね。」


先生は私の声を聞いたのか聞いていないのか、少し微笑んでまた眠った。




確かに一目惚れだった。




でもね、先生の性格がもし、違っていたら私は好きにはならなかった。


ただ、かっこいい先生として憧れていただけだと思う。








< 78 / 354 >

この作品をシェア

pagetop