俺様のカゴの中
その手を自分の口元まで持ってった。



カプッと指を食べられて…。



「癒してくれんの?」



その行動がセクシー過ぎて顔が熱くなった。



もしかして雷さんって色気のある男なのかも…。



ドキドキするぅ~…。



「明日は夜メシいらねぇから」

「へっ!?」

「朝もいらねぇ。ギリギリまで起こさねぇでな?」

「わかっ…た…」



パッと手を離されて目を閉じた雷さん。



離された手が寂しくてシーツをギュッと握った。



ずっと触ってもらってたい…。



「留宇…電気…」

「消すね…」



ベッド脇の照明を消して目を閉じた。



食べられた指が熱い…。



気がつけば寝ていて、目が覚めたのは目覚まし時計の音。



雷さんを起こさないようにベッドから抜け出し、顔を洗って着替えた。



朝ご飯もいらないんだったよね…。



ひとり分の朝食を適当に作って食べた後、テレビでニュースを見た。



テレビは世間を知るための情報源。



< 224 / 620 >

この作品をシェア

pagetop