*SWEET LESSON*
クリスマス用にラッピングされた、手のひらサイズの箱。
それを丁寧に剥ぎ取ると、中から黒い箱が出てくる。
それだけで彼には、これが何なのか分かったみたいだった。
「…マジ?」
小さく呟くと、焦るようにして箱を開く。
「う…わ…。マジだ。
コレ、すっげー欲しかったヤツ!!ありがと、さな!」
嬉しそうに抱きついてくるその表情はまるで、子どものようだった。
「ロベルタの時計、前から欲しいって言ってたじゃない」
「よく覚えてたな…。
コレ、高かっただろ?」
申し訳ないよ、なんてしおらしい言葉に笑ってしまった。
「一応コレでも働いてますから。ボーナスも出たし、ちょっとフンパツしてみたの」
「さな…ありがと…本当に…」
急に真面目になってそう言ってくる。
…ヤバいよ、その表情。
胸の鼓動が激しくなる。
そして、そっと唇に触れる手…
それをゆっくりと動かしながら
「愛してる。世界中の誰より、君を」
赤面するような言葉を平気で囁いてくる。
ゆっくりと顔を近づけて
深いキスに溺れた。