*SWEET LESSON*



クリスマス用にラッピングされた、手のひらサイズの箱。


それを丁寧に剥ぎ取ると、中から黒い箱が出てくる。



それだけで彼には、これが何なのか分かったみたいだった。



「…マジ?」



小さく呟くと、焦るようにして箱を開く。



「う…わ…。マジだ。


コレ、すっげー欲しかったヤツ!!ありがと、さな!」



嬉しそうに抱きついてくるその表情はまるで、子どものようだった。


「ロベルタの時計、前から欲しいって言ってたじゃない」



「よく覚えてたな…。


コレ、高かっただろ?」



申し訳ないよ、なんてしおらしい言葉に笑ってしまった。


「一応コレでも働いてますから。ボーナスも出たし、ちょっとフンパツしてみたの」



「さな…ありがと…本当に…」



急に真面目になってそう言ってくる。


…ヤバいよ、その表情。



胸の鼓動が激しくなる。




そして、そっと唇に触れる手…


それをゆっくりと動かしながら




「愛してる。世界中の誰より、君を」



赤面するような言葉を平気で囁いてくる。



ゆっくりと顔を近づけて


深いキスに溺れた。




< 341 / 365 >

この作品をシェア

pagetop