最低な君が好き!
秘密。
中庭に着いても、
愛は無言のままだった。








『・・・・・・・愛?』









「あの・・・・さ・・・
ごめん。
波湖も呼ぼ?」










さっきより落ち着いたのか、
愛は静かに言った。














『ナミ?
・・・・・・分かった。
メールする』










あたしは、
ナミにメールを打とうと携帯を開いた。
すると








「待って」




愛が止めた。











『うん?』










「やっぱ・・・・・・
由魅に話してからがいいな」












『うん。分かった。
できるだけ協力するから、
話して?』





愛は小さく頷いた。













「・・・・・・・・・・大祐。
いるじゃん」







矢吹大祐(やぶき・だいすけ)は、
隣のクラス(1組)で、
ナミの彼氏。

愛の幼なじみだ。







『大祐君?
大祐君がどうしたの?』












「実はさっき・・・・・・・
告られた。
メールでだけど・・・」


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