真面目なあたしは悪MANに恋をする
「ほら、高校生!」

「一生懸命なところです。2つ以上のことを同時にやると、大抵何か忘れモノをしてるんですけどね」

片岡君が、肩をすくめて笑った

「ひどっ! たまに…忘れるだけだよ」

「あー、そうそう葉南って忘れ物をするよねえ」

知美が頷いた

「知美まで…」

あたしは頬を膨らませて、「ふん」と言うと、みんなで顔を見合せて笑った

ガラガラと、病室のドアがまた開くとナツが紙袋を持っていた

「とりあえず1日分だけ、貰えたよ。あとはあまり頭痛が続くようなら、精密検査を受けて欲しいって言ってた」

ナツは棚の上に置いてあるあたしの鞄に、紙袋をポンと乗せた

「ありがとう」

「ううん」

ナツは笑顔で首を振る

「んじゃあ、うちらはここら辺で!」

知美が片手をあげると、みんながすっと立ち上がった

丸椅子が四つ、空席になると、知美、ナツ、涼子、彩音が手を振って病室を後にした
< 146 / 438 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop